NY近辺に住み始めてから来年で10年経つが、なんと意外にも今夜初めてApollo Theaterに行ってきた。アポロ劇場といえば、ご存知Harlemにある、黒人音楽の殿堂と呼んでも過言じゃない場所。これまでもジャズやブルースの大物やモータウンのスター達が演奏してきた。
今夜のコンサートは、自分の好きなゴスペル歌手CeCe Winans。ゴスペル界一の大家族Winans家の一員。
仕事を終わらせてMetro-North鉄道に乗り、Harlem 125th Street駅で下車。そこで仕事を終えてMidtownから電車で来た嫁さんと待ち合わせ。そのままアポロに向かい、近くのソウルフードのデリで夕飯を喰った。数年前、当時East Harlemに住んでたKちゃんが帰国する直前、三人で来た場所だった。ちょっと懐かしかった。
数週間前にチケットをオンラインで注文した時、二階バルコニー最前列真ん中が二つ空いてた。会場に入ると、思ってたよりもステージにかなり近いんで、嬉しかった。マジで、ステージの人達と視線が合いそう。
前座二組が終わり、10分の休憩の後、CeCeの出番。静か目な歌から始まったんで、なんとなくテンション低いかなと思ったけど、途中からどんどん盛り上がってく。
ゴスペルのコンサートにありがちなのは、ロックコンサートと違って時間通りの演出がされてなく、語りが入る時もほぼ100%アドリブっぽく、それが信仰の証しとなって、延々と続く傾向があり、最後は時間が来るとほぼ強引に終わらせるというパターン。それも、ロックコンサートに必ずある、お約束のアンコールってのがないので、結構尻切れの様な感じになる。最近はもうそれにも慣れてきたんだが、でも今夜もまた大好きな曲『Alabaster Box』が、サビの部分だけ押し込められた様な感があった。
とはいえCeCeは歌だけではなく、まるで牧師かと思わせる様な語りも凄い。全体的には満足できたコンサートだった。スピリチュアルな部分で結構盛り上がったし、自分の初アポロにはふさわしい『大掛かりな賛美集会』だった。秋には、これまた自分の大好きなDonnie McClurkinとのツアーが予定されてるらしい。
ちなみに来月はRadio City Music Hallで、ゴスペル・ヒップホップのパイオニアKirk Franklinで、前座がMary Mary。これまた楽しみ。


