『King’s Men』 in Brooklyn, NY

夕べは、うちら夫婦と友達二人の四人でブルックリンへ久々のゴスペルコンサートに行ってきた。

チケットをオンラインで注文した時点では、どうせゴスペルなんでそんなに大きな会場ではやらないだろうと勝手に思い込んでたもんで、最も安い席を買ってしまった。

だが、その後気づいたのは、今回の会場のバークレイズ・センターは、新築で、それも今年ニュージャージーからブルックリンに移ってきたNBAのチーム、ネッツの本拠地だってこと。小さい会場なわけがない。コンサートだと約19,000人収容できるらしい。

もう一つ、すっかり忘れていたのは、最近はニュージャージー州ニューアークにあるプルーデンシャルセンターでもゴスペルコンサートが結構行なわれているということ。WWEが時々使う会場なんで、これまた大きいらしい。

行ってみたら、我々の席は、最上階、最後から三列目。ステージを見下ろすという感じだ。

これまで色んな会場で色んな音楽を聴いてきたわけで、結構悪い席もあったのだが、今回はとにかく音響が悪かった。音響というよりも、多くのロックコンサートと違い、二階席にもちゃんと聴こえるようなスピーカーが設置されてない。なので、スピーカーからというよりも、反響してる音の方が大きく、アーティストがステージ上で喋ってるのも殆ど聞き取れなかったし、曲によっては、サビに入るまで気づかないのがあるくらい、聴き辛かった。これならマジソンスクエア・ガーデンやニュージャージーのアイゾッドセンターの方がまだマシ。

だが、ステージ上でやってることは凄かった。ドニー・マクラーキンカーク・フランクリン、マービン・サップ、イスラエル・ホートンといった、ゴスペル界のトップどころによる『King’s Men』というツアーなのだが、当然ソロでやる部分もあれば、途中から他との共演も。最後には四人が椅子に座り、静かに歌ったり、それぞれのヒット曲を披露したり、もちろん観客が大合唱する場面が何度もあった。この類のコンサートは、通常9割が黒人なわけで、今回も一万数千人の、いかにも教会育ちって人達が合唱してる時も、プロ並みに上手かったわけで、それにも感動した。

なので、ゴスペルコンサートの特徴は、コンサートというよりも、賛美集会という雰囲気が強い。特に、現職の牧師でもあるドニー・マクラーキンが出てくると、賛美集会だったのが、更に、礼拝のようになってしまうから凄い。

後半になると、まだ語りの部分は聞き取れなかったが、なんとか耳も慣れてきて、前半以上に楽しめた。

何度も書いてるとおり、やっぱ、たまには少々金出しても、こういう『集会』に出席して、気を引き締め直すのも必要かと、改めて実感。