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見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。だれでもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中にはいって彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にするであろう。 ヨハネの黙示録 3:20

A・B・シンプソンの生涯
A・W・トウザー著
序
だれでも、いつか自分の伝記が書かれると期待する(または、書いてほしくないと思う)理由のある人は、それが、敵や弟子や競争相手や身内の者の手にかからないようにと祈らざるを得ないであろう。
このような人たちは、伝記記者としては最も不適当な人たちだからである。彼らは、その主題の人物とのつながりのために、その人が実際にどんな人物であったかを見通すことができない立場にいるのである。それゆえ、彼らの描き出す姿がたとえどんなに興味深いものであっても、それは決して、その人の真の姿ではなくなってしまう。
私たちは、アルバート・B・シンプソンの生涯をスケッチするにあたっては、ただ同情の心と客観的な精神で取り上げるだけだと思っている。私たちは、彼とは違った世代の人間である。そのために、よりよく見通すことのできる距離にいるのである。私たちは、直接彼に教えられてはいないし、また教えられたこともなかったが、だれもがいだいている感謝の心は、彼の生涯とその教えから、それにもまして「霊の歌」から受けた無限無量の利益----その事のために、彼を教会に与えて下さった思慮深い神に、永久に感謝しなければならないと感じている----について、私たちがあかしすることを求めているのである。しかし、私たちは決して彼の弟子ではない。彼の受けた試練と、また勝利とを考えるとき、私たちは思わず涙し、また敬虔な祈りをささげさせれるのである。A・B・シンプソンが、感情に激しく訴えるものを持っていたということを、冷たい態度で書くのは、全くむずかしい。霊的な彼の重さは、私たちを押しつぶすのである。しかし、それでも私たちは、彼の生涯に起こった事柄を、あくまで客観的にしるしてゆこうと思う。
彼のくつひもを解く値うちもない私たちがこの仕事を準備したとき、それだけですでに祝福であったことを、私たちは認めるものである。
A・W・トウザー
- 誕 生
- ししの口をのがれて
- 彼はなめらかな石を選んだ
- 彼は城壁を乗り越えた
- 牧 会
- 彼の十字架上の死
- 福音を大衆に
- あの夢見る者がやって来る
- 不老の泉の発見
- 雲の柱と火の柱
- 城壁の外へ
- 彼は主の箱の前で踊った
- 地上へ
- ハレルヤ! 私は疲れた
- 落 日
※ この本の全文をタイプし提供してくださった日本アライアンス教団神戸キリスト教会の徳田忠師に心からお礼申し上げます。
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